足関節捻挫(足首捻挫)

足関節で最も起こりやすい外傷です。足首捻挫(足首の捻挫)とよく言われます。足関節の靭帯は、外側・後方・内側・前方を含めると約10本前後の靭帯があります。捻挫で一番多いのは足が内返し、足関節内反で起きる捻挫です。その時によく痛めるのは、足関節外側にある前距腓靭帯と踵腓靭帯です。(腓骨、距骨骨折や第5中足骨骨折、二分靭帯損傷等の場合もあるため、医師の診断が必要です)
 治療は基本的に保存治療です。ギプスまたはテーピングで1から2週間固定して、その後、テーピングまたはサポーターで足関節内反を抑えながら徐々に可動域や荷重ストレスを増やしていきます。野球やサッカーのプロの世界では6週間プレーを休みます。その間、復帰時運動レベル低下を最小限にする目的でハードなアスレティックリハビリテーションを行います。
固定療法は靭帯の修復や関節の消炎にとって大変有効な手段ですが、アスリートの下肢を3から4週間も固定してしまうと、骨や筋肉や靭帯の萎縮が深刻になり、競技復帰に半年以上もかかってしまうことがあります。そのため、リハビリテーション開始時期と方法は、慎重に判断する必要があります。一方、固定を十分に行わない場合や直っていないのにすぐに競技に復帰してしまった場合に、2度目の捻挫を起こすと、足関節に永久な不安定性を生じ、障害がより重症化する場合があります。(図1:ストレスレントゲン)
足関節捻挫が足関節不安定症へと進行してしまうと、手術で靭帯を縫合するか、靭帯移植を行う以外に安定性を取り戻すことはできません。この最悪の事態を避ける為には、初めの捻挫の治療を慎重に行うことが大切といえます。